アンダーアーマーのラピッドはフルマラソンも走れる万能シューズ

リハビリのジョギング用に、クッション性の高いランニングシューズを探している。今後、本格的に走れるまで回復できるかわからないので、とりあえず廉価帯のモデルでよい。さらに家が狭いので、場所を取らないよう普段履きも兼ねられるデザインだとうれしい。

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決戦シューズは扱いが難しい

ターサージールのような本格レース用シューズだと、ソールの摩耗がこわくて普段の練習ではなかなか履くことができなかった。考え方にもよると思うが、貧乏性なのでついつい耐久性を気にしてしまう。

RPGのゲームでいうと、ファミコンのドラクエからGB版サガに乗り換えたようなイメージだ。「ロングソード 50」など、武器の使用回数に制限がついて、妙にここだけリアルな仕様になっていた。MMORPGのFF11や14でも、基本的に道具類は使うほど消耗して、有料のメンテナンスが必要なシステムになっている。

普段の練習で履くと、ソールのイボイボをシューズ自体の寿命より早く使い切ってしまいそうだ。ロードバイクの決戦用ホイールよりはるかに神経を使うターサージール。普段はレース前に最低限、足慣らししておくくらいに済ませて、決戦シューズとして温存しておきたい。トレーニング以外の日常生活で虎走を履くなど、もってのほかだ。

レース用、練習用、普段履きとシューズを使い分けると、靴箱にどんどんスニーカーがたまっていく。最近はさらにトレラン用のシューズまで加わってきた。自転車のホイールほどではないが、バッグのように折りたたみできないので靴は意外と場所を取る。

当面レースは出ないので、普段履きとリハビリ用を兼ねられるリーズナブルなシューズを探して、アシックスのfuzeシリーズに行きついた。一方で、たまたま検索していて目についた、アンダーアーマーのスニーカーに興味を持った。

アンダーアーマーのランニングシューズ

アンダーアーマーと言えば、ランニング用のシューズメーカーとしては新興勢力だが、トレーニング用のウェアとしては巨大なシェアを誇る。近所のスポーツセンターに行けば、筋トレしている人の大半がアンダーアーマーのウェアやシューズを履いている。皆がコスプレチックな着圧ウェアを着ているわけではないが、普通のTシャツやジャージでもジムではアンダーアーマー率が異様に高い。

自宅にあるのは、2010年に初めて出た、昭和記念公園トライアスロンの粗品でもらったコンプレッションウェアがあるくらいだ。ピチピチすぎて恥ずかしいので、夜間のランニング程度でしか着る機会がなく、その分7年経っても妙に長持ちしている。

数年前まで渋谷で働いていた頃、109の三差路にアンダーアーマーの派手なショップがオープンした。街頭ビジョンで過激な筋トレムービーを流していて、信号待ちの間に見るのがひそかに楽しみだった。

ネットのショップでそこそこ廉価にデザインがよいモデルがあったので、渋谷に出たついでに初めてショップに入ってみた。ハチ公口から歩いてアディダスの向かい、ビックカメラの隣。表参道や銀座のブランド店に入るほどではないが、いかつい店員さんが待ち構えていて暖簾をくぐるのにちょっと勇気がいる。雰囲気的にちょっとアバクロっぽい。

UNDER ARMOUR RAPID

アンダーアーマーショップの上階まで見学したが、ランニング用のシューズは1階奥の壁に陳列されていた。ウェブで見て気になったのが、ラピッドという安めのモデル。アシックスのfuzor 2と同様に、シームレスのニット素材アッパーで、ソールまでオールブラックなのに好感が持てる。

リフレクターもなく、夜間の視認性という意味では無防備だが、しばらく夜走る予定もないので十分だ。むしろ、ここまで黒くてシンプルなランニングシューズというのも、これまで見たことがない。かつてアディダスで2万円かけてシューズの配色をカスタムさせてもらったが、それよりシンプルかもしれない。

見た目的に街履きや仕事用、軽めのジャケパンスタイルに合わせても違和感なさそうな地味な見た目に惹かれた。念のため試着させてもらったが、アッパーのニット素材も柔らかくすぐに気に入った。

甲の幅も広めで、自分の足には合っているように感じる。アシックスだと27cmがジャストサイズだが、アンダーアーマーのこれは27.5cmでしっくりきた。

黒一色でシンプルすぎる外観

ラピッドの購入価格はセールで5,508円。ついでにメンバーズカードも作ってもらいポイントがたまったが、ほかに使うあてはなさそうだ。アマゾンでもまだ販売されており、カラーバーリエ―ションは店頭より豊富だ。

ラピッドはアッパーからシュータンまですべて同一のニット素材でできているのがおもしろい。ミニマムな外観で、後方側面のブランドロゴも控えめな配色だ。

ラピッドというかアンダーアーマーのシューズ全体に言える特徴だが、ソールのパターンが全体的にのっぺりしている。独特なイボイボが全体的に入っていて、これはランニングというより室内のジムでのトレーニングを想定したつくりに思われる。

一応ランニングシューズというくくりだが、舗装路やオフロードでなくルームランナーを想定しているのではなかろうか。室内履きなら、そこまでのグリップ性や深い溝は必要ない。前方内側と踵全体に、二重にゴムを貼り付けて補強している程度である。

重量は左右で223~226g。ソールは厚めでわりとクッション性があるモデルに感じるが、そこまで重すぎるということもない。

普段の練習からフルマラソンまで走れた

柔らかい履き心地が気に入って、毎週数100メートルずつ距離を伸ばしていくリハビリジョギングに重宝した。ソールがシンプルなので、本当にジョギングに使えるのか心配だったが、クッション性は問題なさそうだ。

他メーカーのように特殊なソール素材をうたっていないが、ラピッドのソールは指で押しても凹むくらいプニプニした感触。スローペースでジョギングするのに、安定性や衝撃吸収性は問題なく感じた。

そのままリハビリが進んで10キロ、15キロと走れるようになったが違和感はなかった。さらに復帰第一戦として、3月の板橋Cityマラソンにこのシューズで参加してみた。まだリハビリ途中でタイムは5時間近くかかったが、シューズが原因で足が痛むというトラブルはなかったように思う。

グリップ性が弱いのが難点

唯一の弱点はやはりソールのグリップ性で、たまに山道を歩くと砂利で滑ることがあった。路上で不用意に滑ってひやっとすることはなかったが、玄関のタイルが濡れていると不安に感じることもある。

それだけ気を付ければ、アンダーアーマーのラピッドは地味な外観だが、普段のトレーニングからフルマラソンまで完走できる、万能シューズといえる。普段履きから出張先でのジョギングまでガンガンこなして10ヵ月は持った。柔らかいソールはもうほとんど凹凸が見えないくらい摩耗したが、全体のクッション性としては、まだまだ持ちそうに思う。

今一番デザインがいいシューズメーカー

オフィシャルサイトではセールが終わって8,640円の通常価格に戻ってしまったが、微妙にマイナーチェンジして長く売られているモデルのようだ。ラピッドが気に入ったから、アンダーアーマーの上位版シューズも試してみたい気がする。

全体的に、黒やグレーのカラーが中心でロゴもワンポイント入るだけ。デザイン性としては、海外メーカーのアディダスやナイキより好みのタイプといえる。後発メーカーとして、デザイン性、実用性、価格を売りに、ぜひがんばってもらいたい。

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