アシックスの普段履き兼用ランニングシューズfuzor2レビュー

膝のリハビリが進んで装具も外れ、そろそろ少しずつジョギングでならしていく段階に入った。最初はおそるおそるという感じだが、予想したほど膝の不安感や痛みは出ていない。

アシックスのターサージールは、足の故障後に当面履く予定がなさそうだったので人に譲ってしまった。残りはリーボックのベアフットシューズしか持っていないので、ジョギング用にクッション性の高いシューズを探してみた。

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ランニングシューズのデザイン考

アシックスの2017年モデルは、代表作GT-2000をはじめ格段にデザインが良くなったように思う。アディダスやナイキに比べると、アシックスやミズノはへんてこりんな配色で独自路線を突き進み、ガラパゴス化しているのがネックだった。国内メーカーの車や家電にも似たような傾向がある。

例えば腕時計のデザインでいうと、セイコーのASTRONやエプソンのTRUMEなど。ごつめのフェイスに装飾的なクロノグラフを配し、針や時分のインデックスも立体的で仰々しい。

スーツにはDOLCEのような薄型ドレスウォッチが似合うと思うが、よく広告を見かける主力製品はゴージャスな見た目のものが多い。「GPSにソーラー発電も付いて20万円以上」いうハイエンド性能をアピールするには、こういうデザインがうけるのだろうか。もちろんマーケティングの結果も反映されているのだろう。

ウェーブライダーとGT-2000のような初心者向けシューズにも、本質的機能と関係ない装飾要素が多すぎる。夜間の視認性、反射性がシューズの必須機能だと考えれば、派手な蛍光色やリフレクターが付くのは理解できる。しかし、何もそこまでエヴァンゲリオンみたいなツートンカラーにしなくてもいいだろう。

ダサい方が高性能という法則

ターサージールのシュータンに付いた「虎走」という漢字も、最初は見た目的に「あり得ない」と思った。しかし、しばらく履いていると全然気にならなくなり、逆にレース中は大いに励まされた。ほかにも「諸行無常」「色即是空」「無想転生」とか、ありがたい四字熟語が書いてあったら、もっといいだろう。ランニング中の雑念を振り払って、脳の余計なグリコーゲン消費を抑えられそうだ。

そう考えると、デザインの良し悪しという判断は主観的・相対的で、移り気なものかもしれない。「普段履きや仕事と兼ねられるか」「出張先にそのまま履いていって走れると便利」…そういうニーズで考えると、革靴のようにダークトーンでシンプルなデザインの方が違和感ない。

あくまでトレーニング・レースという特殊用途の道具と考えれば、ランニングシューズの見た目はどうでもいい気もする。例えばCG制作や映像編集の仕事で使うGPU付きのPCも、「見た目がダサい方が性能がいい」という法則がある。おしゃれなMacBookより、ゲーマー向けに派手なデザインのDell ALIENWAREの方が、安くてグラフィック機能も上なのだ。

アシックスの新fuzeシリーズ

今回目を付けたのはアシックスのfuzor2。普段履きと兼用できそうなシンプルな外観で、類似のfuzeX、Nitrofuze、fuzeX Rushより安いエントリーグレードがこのfuzorシリーズだ。

アッパーがヒールまでシームレスなニット素材で、側面のアシックスマークも薄くプリントされているだけ。余計な継ぎ目や切り替えしがないのは、コストダウンの工夫ともいえるし、逆に高い技術の証明とも受け取れる。

ソールは本当にランニングシューズなのか疑わしいほど、のっぺりした一枚板。コンバースのオールスター並みだ。

サイズはターサージールと同じ27cmでジャストフィットだった。重さはデフォルト状態で左右202~208gだったので、素っ気ない見た目どおりの軽量性を誇る。

インソールも取り外しできるので、好みのものに交換可能だ。

このあたりの基本性能は、ランニングシューズとして申し分ない。

見た目どおりの素直な履き心地

アマゾンの割引価格、5,216円とお安く入手できたfuzor 2。たいへん気に入ったが、配送を待つ間に店頭で試し履きしてフィット感抜群だった、アンダーアーマーのラッシュを買ってしまった。

似たようなシューズ2足はいらないので、アマゾンには悪いが返品させていただいた。アンダーアーマーを履きつぶしてまだfuzor 2が販売されていたら、同じサイズで買い戻すかもしれない。

返品するため路上では試さなかったが、家の中で履いて歩いた感じではfuzor 2の履き心地は悪くない。過剰なクッション性もなく、ターサージールのように切れそうな軽量性もなく、見た目どおりの素直なシューズという印象。見た目はこれまで試したランニングシューズの中では、トップクラスのデザイン性だと思う。

ソールの素材はゲルやソライトなどうたっていない単なる合成ゴムのようだ。耐久性も未知数なので、fuzor 2で長距離を走り込むとさすがに疲れたり故障の原因になるかもしれない。

見た目と価格的にも、あくまでアスリートの普段履きシューズ。旅先に履いていって、そのままジョギングも可能。そういう狙いの製品カテゴリーに思われる。アシックス信者でビジネスシューズもRunwalkを愛用している人なら、カジュアル用にfuzeシリーズを買い足してもよさそうだ。

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