ロードバイク落車で右膝の前十字靭帯と内側側副靭帯損傷のうえ骨挫傷

スピードの出るスポーツ用自転車に乗っていれば、いつか遭遇するのではないかと思っていた重大アクシデント。恥ずかしながら落車で足をひねり、両足の靭帯や軟骨をあちこち痛める大けがをしてしまった。

最終的に医師と相談した結果、日常生活はもちろん、さらに競技復帰も目指して、両膝の手術を受けることにした。松葉杖で歩けるよう片足ずつ交互に入院・手術するので、通常より時間がかかる見込み。リハビリも含め1年は療養する覚悟を決めた。

さいわい半月板や前十字靭帯(ACL)の損傷はスポーツ選手に多いトラブルらしく、手術に関する情報はネットにたくさん出ていた。ほかの人の体験談もおおいに参考にさせていただいたので、自分も治療の過程をメモしていこうと思う。

ケガした直後は不思議と痛くない

ビンディングペダルを付けてから、低速で立ちごけしたり、軽い転倒・すり傷は何度か経験してきた。初心者だった頃は、富士あざみラインの下りでスピードを出し過ぎて溶岩地帯に突っ込んだり、側溝に落ちそうになりヒヤッとしたこともある。

さすがにビンディングには慣れて、ダウンヒルも慎重なったので、ここ数年は無傷で済んでいた。今回は慣れない出張先でのロングライド、天候は雨、補給前で空腹という悪条件が重なったともいえるが、慢心があった点は否めない。

落車でまず右膝をひねったのを覚えている。左膝も出血していたので、どこかにぶつけたらしい。病院に行って腫れてきた右膝のレントゲンを撮ってもらい、ひとまず打撲だろうという話になった。骨に異常はなく見た目も元気そうだったのか、この時点では自分も軽症だと思っていた。

一応、右足が痛むので体重は乗せず、左足でケンケンしながら車にバイクを乗せてもらって拠点に戻った。今思えば左膝も痛めていたのに不思議だが、ケガした直後はアドレナリンやエンドルフィンの脳内物質が分泌されて痛みを感じなくなるらしい。ランナーズハイの原因ともいわれるエンドルフィンだが、モルヒネ以上の鎮痛作用があるようだ。

落車の恥ずかしさ、後ろめたさもあり、「湿布でも貼っておけばそのうち治るだろう」くらいの気持ちで考えていた。案の定、夜になると眠れないほど痛みが強くなってきた。翌朝見ると明らかに異常な腫れ方だったので、恐れをなして近くの市民病院に駆け込んだ。

MRIで靭帯損傷・骨挫傷が発覚

病院で状況を説明したところ、MRIを撮ってもらえた。膝の断面図を見たところ、自分では腫れていること以外特にわからなかったが、どうも前十字靭帯を痛めているらしい。骨の間にうっすら見える白い筋がそれで、ひねった際に伸びきって緩んでしまったようだ。

さらに内側の靭帯(MCL)もダメージを受けていて、骨挫傷と軟骨の損傷もあり、想像以上の重症だった。さらに半月板の損傷も疑われるので、東京に戻ってからの精密検査をすすめられた。出張先からさらに出先でケガしたため、病院をいくつも移ることになる。いずれにしても内出血が収まるまでは、固定して安静にするしかないらしい。

後ほど東京の病院に書いてもらった紹介状と一緒に、これまでの検査結果を収めたCD-Rを渡してもらえた。用事が済むと返却されたので、自分でもパソコンでデータを見ることができる。健康診断のオプションで脳のMRIを撮ってもらったときのように、専用のビューアソフトが付いてきて、いろんな角度の輪切り画像を見ることができた。

病院で受けた説明では、骨の間の白い筋が前十字靭帯で、これがふにゃっとしているのがいけないらしい。あらゆる角度の画像が無数にあるので、どれだったか思い出せないが、確かこのあたりの画像で指摘された気がする。

靭帯損傷とは、骨折のようにレントゲン一発でわかるものではないようだ。MRIを撮っても微妙な白い線とか暗い影が怪しいという話で、なかなかクリアに診断されない。あとは触診と徒手検査で見当をつける感じだった。

腫れが引くのを待つしかない

ケガの翌日は大根のように足が腫れてきたが、もらった湿布を貼っていたら徐々に収まってきた。骨折に比べると、靭帯損傷の経過はのんびりしたものだ。痛み止めでもらったロキソニンの効果もあると思うが、ジンジンするような膝の痛みも徐々に収まった。鈍痛の原因は靭帯より骨挫傷の方で、こちらは1ヶ月くらいで自然治癒したように思う。

雪の積もる季節になんとも不便だが、樽見鉄道に片道1時間乗って、しばらく市内の病院に通うことになった。さいわい仕事はパソコンを使ったデスクワークが中心なので、座ったままでも支障はない。むしろ山に登ったり自転車に乗れない分、遊ばないで仕事に集中できたといえる。

トライアスロンを続けてきたおかげか、調子が悪いときでも前向きに考えられるようになってきた。足が使えない分、腕立てや腹筋で体幹を強化しようとか計画を立てはじめる。長時間のレースでは途中であちこち痛みが出たりトラブルはつきものだから、リタイアせずに続けられるかの勝負だろう。

メンタル面に関しては、いったん心が折れてから、いかに立て直せるかがトライアスロンの要諦ともいえる。今回のケガも調べた限り、治療後の競技復帰は十分可能に思われるので、様子を見ながらぼちぼち続けられればと思う。

スポンサードリンク