奥多摩の栗坂~甲武トンネル坂道練習。フラットペダルの利点を実感

11月に入山峠を上ってから、5か月ぶりのヒルクライム練習。リハビリ中の膝の調子を見ながら、近場の甲武トンネルまで往復60kmくらい走ってみた。

先週、旅先のレンタサイクルで山道を走ったらわりとまともにこげたので、久々にロードバイクに乗ってみた。冬の間は分解して押し入れにしまっていたので、組み立ててタイヤに空気を入れチェーンに注油。室内保管だったので、ほこりをかぶっている以外コンディションは問題なさそうだ。

しばらくスチール製の買い物用自転車にしか乗っていなかったので、カーボンバイクにまたがると驚くほどこぎ出しが軽い。あっという間に30km/hに達して、ギアで変速できるので巡行も楽だ。ただし、自宅のまわりは平地で坂がないので、ちょっとした上りでも息が切れてしまう。都心の渋谷で暮らしていた頃の方が、起伏があって普段から脚を鍛えられた気がする。

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冬の筋トレ効果で体力維持できた

武蔵五日市駅を越えてから、檜原街道は坂道が多くなる。前回同じコースを走ったときは、上野原方面に分岐する上川乗の交差点までで、すでにインナーローまでギアを使い切っていたが、今日はフロント・アウターのままここまで到達できた。

足の筋肉は弱っているはずだが、リハビリついでにジムで体幹を鍛えていたのがよかったのかもしれない。スイムとジョギングも続けているので、上り坂で足がきつい以外は心肺機能もさほど衰えていない気がした。

トライアスロンをやっていてクロストレーニングが効果あるのかどうかは不明だが、故障やオフシーズンで一つの種目がダメでも、他の練習で体力維持できるのはいい点だ。何かしら体を動かせるので気がまぎれるし、将来的に3種目こなせなくなっても、どれかで運動を続けられるという面では生涯スポーツとして潰しが利く。

抜くより抜かれる回数が多い

東京近郊では人気があるコースなので、平日でも自転車乗りと往復30人くらいすれ違った。休日にやってくる人より、見た目もスピードも本気な人が多い。この歳になると、山道で追い抜くより抜かれる回数の方が増えてきた気がする。若い頃は安くて重い自転車で高級バイクに乗ったメタボなオジサンを追い抜くのが爽快だったが、こうして世代が交代していくのだろう。

40歳くらいになれば、収入も増えて普通にカーボンホイールとか買えるようになるだろうと思っていたが、逆にそういうことはないようだ。7年前に買った完成車をちょこちょこ安いパーツでカスタマイズしているが、そろそろコンポーネントも2世代進化して代替品を探しにくくなってきた。古い10速105がヴィンテージになって、維持する方が逆にお金がかかるという状況になってきたら、いよいよ最新電動コンポに乗り換えるのだろうか。

その頃にはもうレース志向でもなくなってきて、アルミかクロモリのフレームにTIAGRAコンポとULTEGRAホイールくらいで満足かもしれない。そういう引退後の趣味のバイクを考えるのも楽しみだ。

奥多摩のリハビリ・ヒルクライム計画

上川乗から標高600mくらい甲武トンネルまでは、リハビリにちょうどよい長さの坂だ。武蔵五日市駅に近い入山峠という手ごろな坂もあるが、あちらは路面が荒れた林道なので普段使いには少々厳しい。駅から峠までの道のりも、それなりにアップダウンがあってウォームアップできる。

自宅から往復3時間くらいで半日トレーニングするには最適なコースとして、個人的に定番化している。帰りの睦橋通りにはしゃぶ葉やステーキガストなど食べ放題のファミレスも多いので、練習後の栄養補給もばっちりだ。

武蔵五日市駅を起点に奥多摩でステップアップしていくなら、以下のコースが考えられる。

  1. 甲武トンネル
  2. 都民の森~風張峠
  3. 甲武トンネル~鶴峠
  4. 風張峠~鶴峠の周回コース
  5. 柳沢峠
  6. 柳沢峠~大弛峠の往復

松姫峠はトンネル開通後に廃道化して、だんだん路面も厳しくなってきているのでおすすめできない。奥多摩最深部としては柳沢峠が終点だが、がんばれば甲府盆地に下って大弛峠まで到達できる。以前試したとき帰りは笹子峠に逃げたので、いつか柳沢~大弛峠の往復にチャレンジしてみたいものだ。

とりあえずリハビリしながら風張峠~鶴峠を連続でこなせるくらい体力がつけば、小菅村の道の駅に寄ったり奥多摩周回コースをいろいろアレンジできる。先は長いが、道の駅の唐揚げやコロッケ補給を楽しみにして、ぼちぼちがんばってみようと思う。

今日の檜原村の最高気温は24度、風も穏やかで峠の下りも半袖のままこなせた。山の方でも桜はあらかた散ってしまったが、新緑がすがすがしい。久々に山に来られてリフレッシュできた。

フラットペダルの調子がいい

足をひねってクリートを着脱するのが不安なので、前回のメンテナンスでビンディングペダルをフラットペダルに交換してもらった。「安くて軽い」とショップでおすすめいただいたのがこちらのペダル。

メーカーは忘れてしまったが、余計な飾りがないシンプルな構造で、前後にしっかりリフレクターが付いているのもよい。昔ならママチャリっぽくて嫌がったかもしれないが、ペダル前後は夜間の視認性向上に有効なスペースなので、ぜひ反射板で強化したい。

フラットペダルだと、普通のスニーカーで自転車に乗れて、そのまま買物や観光に行けるのが便利だ。トレランシューズなら山に登ったりもできる。トライアスロンのレースなら、シューズを履き替える手間を省いてトランジションタイムを数秒節約できるだろう。

信号待ちでも、特に考えることなく足を地面に着けるので気が楽だ。今までのように、ギアの重さに合わせて「停止線まであと2回転半回して左足を下にしてからクリートを外す…」とか計算する必要がない。ビンディングシューズに慣れても、疲れてくるとうっかりバランスを崩してこけそうになるが、そういう不安もない。街中で自転車に乗るなら、ペダルに足を固定しない方が、圧倒的にストレスが少ない。

加えてビンディングペダルだと、痛みが出たときに足をずらせない。ツーリング中に膝や靭帯が痛くなって、ポジションやこぎ方を変えたいときがたまにある。クリートを外してペダルに足を乗せられないこともないが、専用シューズのソールはつるつるなので不安定に感じる。普通のスニーカーならそういう心配も無用だ。わざとかかとをペダルに乗せたり、がに股でこいだりして、筋肉の疲労を分散させることもできる。

「引き足不要論」は本当かも

よほど勾配がある激坂なら、引き足も使わないとバランスを取れないだろう。それ以外の並みの峠や平地なら、フラットペダルでもあまりパフォーマンスは変わらないように思う。高速域だと足が固定されていないと不安になるかもしれないが、ペダルもシューズもそれなりに凹凸があるので、普通にこいでいて滑ることはない。

ペダルを足に固定する必要があるのは、高ケイデンスで足を回すプロ選手とか、荒れた路面をMTBで走るとか、特殊なシチュエーションに限られるのではないだろうか。ちまたで言われる「引き足不要論」によると、フラットペダルで乗る方がかえって効率的なペダリング技術を身に着けられる可能性がある。

いろいろ考えると、ビンディングペダルというのは実用性というより「見た目がプロっぽくてカッコいい」という自転車乗りの文化に過ぎないのかもしれない。パーツメーカーには不都合な真実かもしれないが、そこまでスピードも出せないホビーライダーなら、フラットペダルの方がメリットが大きいように思われてきた。

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