家にこもるのではなく、外に出て歩かないとゲームにならないポケモンGO(自宅近くにポケストップやジムがある幸運な人は除く)。近所の買い物ついでに思わず寄り道してしまったり、意外なウォーキング促進効果がある。通勤通学のいつものルートが、ポケストップ巡りで遠回りになったり、なかなか家に帰れないという人も多いだろう。
ポケモンGOマンネリ化の打開策
国内リリースから1週間が過ぎ、まだまだ盛り上がっているポケモンGO。しかし、ある程度やり込んでレベル15を超えるくらいになると、以下のような理由でゲームが進まず、飽きてくる。
- 次のレベルに必要なXPが1万を超える
- 近所で手に入るポケモンは揃ってしまい、新種が手に入りにくい
- 出現するポケモンのCP値が上がり、バトル時間が増え獲得率も下がる
実はXP(経験値)の獲得方法は、地道なポケモン捕獲以外にもいくつかある。その中で、「足を使って稼ぐ」系のポケストップ巡りとタマゴ孵化に特化した、効率的なレベルアップ方法「ポケモンランニング」を考えてみた。毎日のジョギングと組み合わせれば、トレーニングも兼ねられて一石二鳥だ。
走ってポケストップをまわり、タマゴを育てる
ポケストップは住宅地よりも駅前や大きな公園に密集している。車を気にしないで走れるので、近所の公園に行って周回コースを組むのがおすすめだ。
※走りスマホは歩きスマホより危険。アプリ操作時は止まって道端に避けよう。
公園内をざっくり走ってみて、めぼしいポケストップの場所を暗記する。ランニングコース上のものだけ拾ってもいいし、園内の芝生やゲートなど、外れた場所も漏れなく回ってトレイルを走ってもよい。ポケストップの再有効化には5分かかるので、少なくとも1周5分以上かかるルートを設計すると効率的だ。
ポケストップ1か所で50~100XP、タマゴ育て中なら1kmにつき100XP、孵化すればタマゴの設定距離に応じて200~1000XP。これらを猛スピードで積み上げれば、ポケモンを苦労して1体捕獲し100XPもらうより、ずっと効率がよさそうだ。
アイテム準備と戦闘回避の心構え
お金に余裕があれば、30分間獲得XPを2倍にする「しあわせタマゴ」と「ふかそうち」も購入して、同時に複数のタマゴを育ててもよい。無課金プレイを目指していて「しあわせタマゴ」の数が少なければ、おうちでポケモン連続進化の500XP獲得に注ぎ込んだ方がベターだ。
ある程度ポケストップをまわるとアイテムがいっぱいになってしまうので、「(普通の)キズぐすり」や「モンスターボール」は出発前に大量処分しておこう。ポケストップを回して「持ち物がいっぱいです」と出てもXPは手に入るが、希少価値のある「スーパーボール」や「タマゴ」が手に入る可能性もなくなってしまう。
また、ポケモン中毒になっていると自制するのは難しいが、スマホがブルッときても出現したポケモンと戦ってはいけない。よほどレアな新種でなければ、見逃して走り続けた方が効率的だ。一定レベル以上になると、ポケモンとのバトルに時間もかかるし、逃げられる確率も高まる。バトルは諦めてポケストップでのXP獲得に集中するのが肝心だ。
ポケストップ間を猛ダッシュするインターバル走
スマホを手に取って、狙ったポケストップめがけてダッシュする。立ち止まってポケストップを回しアイテム取得を確認、ついでにまわりに新種が出ていないかチェックしたら、次のポケストップに向けてダッシュ、これをひたすら繰り返す。公園内の主要ポケストップは、だいたい100mくらい離れているので、ちょうどよいインターバルトレーニングになる。ポケストップ密集域に来たら、歩いて回って心拍を落ち着かせよう。
ときどきタマゴが孵化して「おや?」画面が出たら、すかさず次の孵化装置をセットする。「ムゲンふかそうち」がメインで使用回数の懸念がなく、レアポケモンよりXP獲得が目的なら、最短の2kmタマゴを連続セットするのが効果的だ。
代々木公園を1時間走って7000XP獲得
しあわせタマゴ、有料孵化装置不使用で、公園内を走りまくって7000XPは稼げた。途中、新種2匹捕獲して各500XPのボーナスあり。
今日は日差しが強くて暑いからか、先週より公園でポケモンをやっている人が減ったように思う。夕方~夜の涼しい時間帯の方が集まるのかもしれない。先日は夜中0時近くに走りに行っても、まだ粘って画面をこすっている人がたくさんいて、さながら宗教行事のようだった。
噴水と原宿側の門のところはポケストップが密集しているので、周回で寄るようにした。人も多くて各所にルアーが仕掛けているので、通るたびに、ぽこぽこポケモンが出現する。一度ハクリューかミニリューらしきレアキャラも出たが、「新種以外は捕獲しない」というルールに従い、涙をのんで見捨てた。
トータル10kmは走ったので、タマゴも次々孵化するかと思ったが、育成画面を見ると走行距離が正確に反映されていないように思われた。どうも、自転車や車を使ったチートを回避するため、時速10km/h以上の移動はカウントされないルールがあるらしい。
普段の練習では1km4分半くらいで走っているから、時速に換算すると13km/hを超える。10km/h以下をキープするなら、1km6分以上のゆっくりペースでジョギングする必要があるようだ。
まだまだ改良の余地があるポケモンランニング
途中、アプリのバグか何かで、ポケストップは回転するものの一切アイテムが出ずXPも加算されなくなってしまった。アプリとOS再起動しても解決しなかったが、10分くらい放置したら直っていた。
タマゴ孵化に最適な走行速度など、ポケモンランニングにはいくつか改良点がありそうだ。だが無課金で1時間7000XP稼げたとすると、少なくとも1分間にポケモン1匹捕獲し続けるくらい、そこそこの効率は達成できたといえる。
「現実世界で歩かないとポケストップに寄れない&タマゴが孵化しない」という特徴を生かして、ポケモンGOをランニングアプリのように使えるかもしれない。日中忙しくてプレイする時間がない社会人、やり込み過ぎてポケモン捕獲のルーチンに飽きてしまったという人は、ぜひスマホを持って走ってみるといかがだろうか。