風張峠~松姫峠~笹子峠~鶴峠ツーリング

帰りの鶴峠でスマホの写真撮影時に誤操作したのか、Stravaが途中で止まってしまっていた。サイクルコンピュータの記録によると、トータルの走行距離は240kmくらい。風張峠は輪行袋を落としたアクシデントにより、都民の森と奥多摩湖側の両方から上った。

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連休最後のツーリング

気温も上がって日も長くなってきたGW最終日、連休の締めくくりに奥多摩に長めのツーリングに出てみた。日の出とともに出発したかったが、前夜にブレーキの調整がうまくいかず寝坊。睡眠と朝食はしっかりとって朝8:30出発、いつものパターンになった。

風張峠を都民の森側から上り、最初のチェックポイント、月夜見第一駐車場に到達。最後の休日を名残惜しむかのように、奥多摩周遊道路は車両で一杯、都民の森駐車場も満車。自転車、バイク、車の三つ巴に、バスで上がってくる登山客も含めて大乱闘の様相だ。

風張峠で輪行袋紛失

奥多摩湖を見下ろしながら菓子パンを食べて休憩中、暇つぶしに自転車の写真を撮っていると異変に気づいた。サドル裏のボトルケージにセットした、買ったばかりの輪行袋がない…。

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かなりきつめに無理やりねじ込んでいたので、ホールド感は問題ないだろうと踏んでいたのだが、この場所の振動・衝撃は思った以上に激しかったようだ。ここまでの45kmの道中、いくつか下りの段差で車体が弾んだところは思い浮かぶが、落下にはまったく気づかなかった。一昨日買って、まだ袋から出してもいない新品の輪行袋。自分の不注意で4千円をドブに捨てることになるとは。
しかし今日は、昨年11月に走った柳沢峠~上日川峠ルートを逆に回ってみようという長距離計画。すでに出発時間が遅れているところ、これ以上の時間ロスは厳しい。ここは気持ちを切り替えて、ひとまず予定ルートを進むことにした。

奥多摩湖方面に下りながら、ふと手元を見ると、トップチューブ上のトライバッグのふたが全開になっていた。汗拭き用に入れておいた、お気に入りの手ぬぐいがない…。
輪行袋をなくしたショックで気が動転し過ぎだ。手ぬぐいはここまで下った道路のどこかに落ちているはずだから、落ち着いて探しの戻ろう、と思って上り返したら、案外すぐに見つかった。柔らかいものは、走行中に自転車から落ちても気づきにくいようだ。

気を取り直して坂を下る。下りながらふと、「輪行袋も探せば見つかるのでは?」と考えた。ふもとの川野駐車場でトイレ休憩しながら、落とし物を探しに引き返す決断をした。ツーリングはいつでもできるが、4千円は痛い出費だ。しかも山道にゴミを落としてきたのはもっと良心が痛む。弾んで谷底に落ちたかもしれず、すでに誰かに拾われたかもしれず、45kmの行程、見つかる保証はないが、戻って探してみようと思った。
「自宅まで戻って見つからなければ諦めがつく。反省のため林道にでも行こう。今日は風張祭りだ」なんて思いながら、下ったばかりの坂をまた上り始めた。

月夜見第一駐車場で輪行袋発見

「どうせ探しに戻るなら坂を下らなければよかった」なんて悲痛な思いで上りながら、月夜見第一駐車場に到着。いったん通り過ぎてから、念のためここも探してみようと思って引き返した。駐車場のダートの振動で落とした可能性もある。先ほど休憩したベンチに戻ったところで、見覚えのあるジャイアントの黒い袋が…あった!

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駐車場で落としているのを誰かが見つけてベンチに載せてくれたのか、それとも道すがら拾ってくれた自転車乗りが、峠の上まで運んで置いてくれたのか…。
どなたかわからないですが、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます!

見知らぬ方の親切に触れて、にわかに幸せな気持ちになり、予定ルートで走行を再開した。せっかくいただいた休日の時間、あとは思う存分楽しもうと。
輪行袋は、持っていた反射たすきで厳重に縛って固定した。これでも一度落下したので、いろいろ向きを変えたりしてボトルケージにきつくねじ込んだ。

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小菅村に行く手前、チャーちゃんまんじゅうで補給。はじめて寄ったが、受付のブザーを鳴らすと母屋から威勢よくおばちゃんが出てきてくれた。

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中身はよもぎや高菜もあるらしいが、おすすめのあんこでいただいた。あんこもたっぷりだが、もっちり生地の部分が厚目で、個人的にはうれしいタイプの饅頭だった。

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廃道、松姫峠

小菅村を過ぎて松姫峠に進む。松姫トンネル開通後、すでに閉鎖されて荒廃が進んでいるかと思ったが、小菅村の側はわりと路面がきれいだった。この先、大月側には抜けられないという警告表示がたくさんあるので、さすがにバイクも車もぐっと少なくなったが、それでも行き止まりの峠に向かう人はいるようだ。

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ふと気づくとバスが下りてきた。どうも土日祝日だけ、松姫峠から小菅の湯に降りてくるバスが1本だけ運行されているようだ。乗客は見えなかったが、ハイカー向けのサービスだろうか。
峠に着くと、以前通ったときよりも巨大なゲートが道をふさいでいた。さすがにこれではバイクと車の通行は不可能だろう。自転車はかろうじて隙間から通せそうだが…。

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峠から大月側の路面は、予想通りの荒れっぷりだった。枯れ枝や落石は言うに及ばず、巨大な丸太も横たわっている始末。細心の注意を払ってノロノロと下る。

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2つあるトンネルのうち、峠側の方はそれなりの長さがある上に大きく曲がっていて、真の暗闇を体験できる。廃トンネル好きな方はどうぞ。

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さすがにもう二度と通ることはないかと思いながら、国道と合流して坂を下る。深城ダムの東屋で休憩。こちらはアクセスが悪いからか、小川内ダムほどの賑わいはないが、見物客もちらほらと。

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笹子峠で引き返す

長い下りを経て大月市街へ。20号線沿いにようやくコンビニが出現して、がっつり補給。このまま道沿いに笹子峠に向かう。

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甲州街道は通行量も多く、意外とタフな上り坂が連続する。ときどき現れるコンビニにほっとするが、市街地を超えると山間の無補給地帯。まだ予定ルートの中盤だが、笹子峠の上りに意外と手こずって、隧道に辿り着くと16:30。

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上りながら考えたシミュレーションでは、このまま甲州方面に降りて上日川峠を上ると、おそらく坂の途中か、柳沢峠で日が暮れる。久々のロングライド、やや足も痛くスタミナ切れで、これから今日一番の標高まで無事上り切れるかも不安だ。輪行袋にクリートカバーを持参してエスケープ装備は万端だが、奥多摩駅に逃れるには遠く、塩山まで下りて輪行するには電車代が気になる。やはりできれば自走で帰りたい。ここは無理せず来た道を引き返すことにした。

20号線を逆に下ること数十分、途中のコンビニで今日最初のコーヒーも飲んで休んだら、にわかに元気が出てきた。体力的には休めば回復するレベルだったが、大月からの長い上りでメンタルがやられてしまったようだ。

途中、パキンという音で何かが落ちたかと振り返ったら、路上にプラスチックの破片が。どうやら先ほど輪行袋を押し込んだボトルケージが割れたようだ。買ってすぐに壊れたので残念ではあるが、知らぬ間にまた輪行袋まで失わなくてよかった。これを教訓に、サドル後方の収納スペースは、より頑丈なボトルケージに交換しようと思った。

コーヒーで元気が出て、このまま車と並走して20号線を八王子経由で戻るよりは、明るいうちに山道に戻って檜原街道で帰りたい気がしてきた。途中で日は暮れるが、持参した新装備のヘッドライトの威力を試してみたい。余裕のあるうちに、夜の山道走行に慣れておいても悪くはないだろうと…。

松姫トンネルは超快適だった

微妙な時間帯ではあったが、どうせ山に戻るなら上野原から折れるより早めに20号線から脱出したい。大月で左折して、小菅方面に向かった。トンネルの分岐点に到達した時点で18:30。ちょうどこの日の日没時間。目の前で待ち構えるどちらのトンネルを選ぶか…。

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完全に暗くなるまでにまだ30分は余裕がありそうだが、峠の廃道側で闇に飲まれるのはゾッとしない。心理的に長いトンネルを避けたい気持ちはあったが、自転車進入禁止の標識はないので、ヘッドライトと反射たすきの夜間装備を整え、松姫トンネルに初挑戦することにした。

トンネルに入ってみると、さすが出来たて。路面はすべすべで照明も明るい。しかもこの時間帯は行き交う車も皆無だ。大月側2/3の緩い上りは全然気にならないくらい、超快適な走行を楽しめた。同じ3kmの長さの笹子トンネルとは天と地の差だ。松姫峠は今後よほどの廃道趣味でもなければ上る必要はないだろう。小菅と大月が心理的にぐっと近くなった感覚がする。

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鶴峠~夜の山道

トンネルを出て右に曲がり、鶴峠へ。北側の死の直線坂も、日が暮れて見通しが効かないからか、かえって気楽に上れた。鶴峠のバス停を過ぎて、とうとう暗闇が迫ってきたが、意外と山道でも街灯があるものだ。

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路面の穴ぼこにはまらないよう、スピードを落としながら進む。特にイノシシや野生動物とは遭遇しなかったが、むしろ戦うべきは自分の余計な想像力だった。闇の中になにか人っぽいものが見えるとか、後ろからついてくる気配がするとか、そういう連想をしてはゾッと鳥肌が立つ。今後トレランレースで山道を夜間走行することになったら、まず克服しなければならない恐怖心だ。

ハンドル上とヘッドライトのダブルジェントス。効果のほどは「GENTOSヘッドライトAUVA VA-01Dレビュー」にて。鶴峠から先、棡原(ゆずりはら)の交差点まで下り切ってから、甲武トンネルまで魂の登坂がStravaに記録されなかったのは残念だが、力を振り絞って完走した。

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檜原街道に出れば、あとは勝手知ったるトレーニングコース。街灯も増えて路面もよく、快適に武蔵五日市まで戻ることができた。拝島に21時過ぎに到着。ちょうど補給食も切れて、腹が減ってきたこんな日は、ビッグボーイの食べ放題で労をねぎらう。


途中アクシデントやコース変更でいびつなルートにはなったが、最後の休日を自転車で満喫できた。20号線の山梨行きは結構きついとわかったので、また準備を整えてから、上日川峠、南からの上りに再挑戦してみたい。

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