スリムで収納しやすいシマノ純正クリートカバーSM-SH45レビュー

SPD-SLビンディングシューズ用のクリートカバーを買い増した。シマノ純正品より若干安く、幅広で安定感がありそうなPWTのクリートカバーも持っていたのだが、岐阜の遠征に忘れてきてしまった。

非常時にクリートカバーが必要な理由

普段のツーリングでコンビニに寄るだったら面倒でつけないが、先日、温水峠の帰りでパンクしてビンディングシューズで10km歩いて帰ったときは、カバーが必要だと思った。

http://tboy.jp/2016/11/29/nukumitoge2016/

クリートカバーを付けたところで普通のスニーカー並みに歩行が便利になるわけではないが、多少滑りにくくなるのと、クリート金具を保護してゴム部分の摩耗を減らせるという意味ではあった方がよい。後者については、クリート自体がセットで1,000円ちょっとなので、傷んだらクリートごと交換すればよいという話もあるので微妙なところだが。

最悪ケースを想定すると、山の中で自走不能なメカトラブルかケガが起こって数10kmも歩いて帰ることになったとき、クリートのゴムがすり減ってつるつるになり、滑って谷底に転落するとか考えられる。そんな時はたいてい寒かったり暗かったり心細かったりで余裕のある精神状態でないので、何が起こるかわからない。野犬や熊に遭遇して全力で走って逃げる際に滑らないとも限らない。

シマノ製SM-SH45が適合するクリート

PWDクリートカバーはしっかりしている代わりに、幅が広くてツールボトルに収まらないというデメリットがあった。そこで比較のため、出先の予備として外観が細身のシマノ製クリートカバーSM-SH45を選んでみた。

アマゾンから届いたパッケージを見ると、見た目はスリムだが意外とごつい。タイヤのようなトレッドが抜群のグリップを予感させる(しかし期待は裏切られた、後述)。

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説明書を見ると「使用可能なクリートの種類」としてSM-SH10とSM-SH11が挙げられている。

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シマノのSPD-SL用クリートは、黄色>青色>赤色の順にフローティング角度がタイトな3種類があるが、その真ん中、先端が一番広い青色のSM-SH12には対応しないのかもしれない。黄色しか持っていないので未確認だが、赤と青のクリート先端幅は1mm以内の違いなので、青にも問題なく使えそうな気はする。

クリートカバーの装着方法

装着方法は説明書通り、つま先側を引っ掛けてからかかと側のゴム突起を押し込む。結構きつめなので、立ったまま片足立ち&片手で装着するのは握力が弱いと難しいかもしれない。

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装着後に裏から見ると、クリート両端のゴム部はカバーされていない。

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しかし横から見るとカバーの方に十分な厚みがあるので、クリートゴム部は地面に設置することはない。

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実際にカバーを付けて歩いてみた感じでは、歩行時はほぼクリート部のみに体重を載せて、立って休んでいるときは踵も付けてバランスを取るという使い方になった。

ツールボトルに収まるコンパクトなクリート

手持ちのツール缶にクリートカバーを入れてみたら問題なく収納できた。

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他社製品に比べてシマノ製のカバーが縦長スリムになっているのは、この目的のためなのかもしれない。実際に使う頻度は少なそうなので、パンク修理キットやタイヤレバー、予備チューブと一緒にクリートカバーをツールケースに入れておけば一安心だ。

クリートカバーを付けてもビンディングシューズで走ってはいけない

電車に乗る用事があり、出発ぎりぎりになってしまったため焦って走ったら、ホームに向かう際、踏切のレールで滑ってしまった。雨で濡れた金属のレール上では、シマノ製クリートカバーのグリップ力もかなわなかったようだ。

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外向きに派手にこけて膝を痛打した。長年使ってきたコロンビアのコンバーチブルパンツにとうとう穴が開いたが、リップストップナイロンのおかげかビリビリには裂けなかった。継ぎをあてればまだ使えそうだ。

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擦りむいた傷跡から出血したが、どちらかというと皮膚より骨が痛くて歩きにくい。こんな状態でもシッティングならペダルを回せて40km自走で帰って来られた。翌日はさすがに痛みが悪化して自転車に乗るのは無理そうだが。

教訓として、クリートカバーのグリップ性を過信してはならない。接地面積も狭くて不安定なので、あくまで非常用のツールと考えて長距離を歩いたり走ったりしないことだ。そもそもビンディングシューズを履いて遠出するとか、電車に乗り遅れそうなシチュエーションは避けるべきだ。ここ数年、落車もせず自転車に乗ってケガすることはなかったが、ビンディングシューズでこけるとは盲点だった。こうやって人は学習して用心深くなっていくのだろう。前向きに考えれば山奥で怪我しないでよかった。いい勉強になった。

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