世界最小クラスのフロアポンプACOR AMP-21301 AS3レビュー

出張先にロードバイクを持って来たのだが、空気入れをうっかり忘れてしまった。8ヶ月もノーメンテのIRC X-Guardを履いていたので、空気が抜けたら近くで借りればよいと油断していた。現地で購入したACORの極小ポンプAS3について、他製品と比較した使い勝手をレビューしてみたい。

コスパ抜群のサーファスFP-200

最初に買ったフロアポンプは、評判のいいサーファスFP-200だった。4,000円以下の価格だが、ばっちり高圧注入できて圧力ゲージも見やすく、使い勝手は申し分がなかった。やけにカラーバリエーションが豊富で、ゴールドや流行りのステルスブラックもあっておもしろい。

ただしサーファスは重量と安定感がある分、持ち運びには苦労するので、ACORのミニポンプに買った後は知り合いに譲ってしまった。

ACORの軽量ポンプは普段利用も可能

2番目に購入したACORの軽量キャリーフロアポンプAMP-21205。シーコンのバイクケースに入れて、離島のレースには毎回持っていく。ところがバイク預託場所ではたいていロードバイク用の空気入れを借りられるので、使わずに済むことも多い。

据え置きで使うならサーファスは便利だが、さすがにレースで持ち運ぶにはかさばる。ACORのミニポンプはチューブレスのビードも上げられるほどパワーがあり、サーファスにも劣らない。これ1本あれば日常用途もレース用も兼ねられる…といいながら、うっかり忘れてきてしまったのが残念だ。

出張先でチューブレスタイヤから自然に抜けた空気を補うには、1週間に1回くらい適当なポンプを借りればよかっただろう。まさかツーリング初日から派手にパンクして、タイヤ交換することになるとは思わなかった。チューブレスタイヤのビードを上げるとなると、さすがに本格的なロードバイク用のポンプが必要になる。

出張先のパンク修理でチューブレスタイヤのビードが上がらず、チ...

ACORのさらに小さいポンプAS3

知り合いから借りたママチャリ用ポンプでは、さすがにビードはびくともしなかった。先述のACOR AMP-21205をもう1本購入しようかと考えたが、アクションスポーツのウェブサイトを見ると、さらに小型のフロアポンプがラインナップされているのに気づいた。

AMP-21301ミニフロアポンプAS3。フレームに装着して持ち運び大きさなのに、胴体が2倍に伸びて足で踏めるスタンド付き、さらに空気圧ゲージも付いているというアイデア商品だ。空気圧はMAX120psi、8.3気圧まで入れられる。

もしAS3が普通のフロアポンプとして十分実用的なら、AMP-21205に代えてさらに装備を軽量化できる可能性がある。価格も3,000円台でそれほど高くはない。一度試してみようと思ってアマゾンで注文した。

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説明書がないAS3の使い方

さっそく届いたポンプを開梱するが、説明書らしきものは付いていなかった。パッケージにシールは貼ってあるが、公式サイトの製品紹介以上の情報は記載されていない。

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直観的に使い方はわかりそうなものだが、胴体の銀色部分をどうやっても伸ばせなくて悩んだ。Lock/Unlockのネジと最上部のネジは回せるが、シルバーのシリンダーが固定されていてびくともしない。試行錯誤の末、ペンチで力をかけて回してみたら、やっとロックが外れた。

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口金は仏/米式に対応するデュアルヘッドだが、フレンチバルブに対応するのは青色の方。

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バルブにあてがって押さえたまま、反対側の赤色の部分を回転させると、黒い胴体を軸として青色部分も回転する。バルブのネジ穴とうまく噛み合うと固定される。あらかじめ口金をバルブにねじ込んでおかないと、チューブが短いのでポンピング中に定位置をキープするのは難しいだろう。

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AS3でビードは上がらなかった

パンク修理後のチューブレスタイヤに空気を入れたが、どうやってもビードが上がらない。他の適当なポンプで試しても同様で、陥没したリムテープの隙間など原因はいろいろ考えられる。AS3が力不足だったとは結論できないが、残念だ。

温水峠の帰りでパンクしたタイヤの修理に、意外とてこずった。パ...

その後、タイヤにチューブを入れてAS3で空気を注入したら、スペック通り7気圧まで難なくチャージできた。6気圧目から先は、両手で体重をかけて押さないとハンドルが沈まないくらいの抵抗感はある。調べたところ、胴体上部のネジを緩めてUnlock(barrel)の方に切り替えると、高圧で入れやすいようだ。便利な機能だが、説明書がないのでまったくわからなかった。

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マニアックな機構満載

AS3の仕組みをよく見ると、ハンドルの持ち手を起こすとT字型に固定できるよう、パイプに噛み合う溝が彫られている。さらに空気圧ゲージは普段胴体に格納されていて、足踏みようの銀色のペダルを倒すとロック解除されて飛び出る仕組みになっている。アーミーナイフのように洗練されたギミックに惚れ惚れする。

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AS3がいかにコンパクトとはいえ、フレーム装着型の他社製品よりはやや大きい。毎日のツーリングに携帯するかは迷うところだが、泊りがけのロングライドでバックパックに忍ばせておくにはよさそうだ。出先で7気圧までチャージできて、ゲージで空気圧管理もできるのは便利だ。

チューブレスを諦めてクリンチャーに戻すなら、これ1本で自宅からレースまで対応するのは可能だろう。実用性とのバランス次第だが、自転車用のツールは軽くてかさばらないに越したことはない。ACOR AS3は、ハイエンドなフロアポンプと携帯ポンプの中間に位置するニッチな商品だ。うまく使いこなせば、あらゆる場面で役に立つだろう。

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