ハセツネ後半試走(都民の森~武蔵五日市駅)

ハセツネ本番1週間前の日曜、三頭山~御前山の未踏区間を含む後半区間を32km試走。本番前のシミュレーションとして、あえて日が暮れた後の夜間走行も練習してみた。

9月はずっと雨で、週末も出張があり、まったく山を走れていなかった。本格的な登山・トレランは7月末の富士山以来だ。先月は雨に打たれながら久々に月間200km走ったが、キタタン後の強烈な筋肉痛を思い出すと、トレイルで使う筋肉は普通のマラソンとはちょっと違うと思う。案の定、今日の練習後は太もも前後からお尻にかけて筋肉痛に見舞われたが、まあ1週間あれば本番までに収まるだろう。

後半区間はほぼ夜間走行になる予定なので、路面や分岐の怪しいところは事前にチェックしておきたい。ハセツネ公式コースは、中間地点の三頭山(1,527m)を最高標高として、前半登って後半下る、見事にシンメトリーな断面図になっている。後半は御前山と大岳山の前以外はきつい登りがなかったが、見通しの効かない暗闇だと、平地・下りでもそれほど飛ばせる気がしない。むしろ下り坂の方が、疲れた体にこたえそうだ。

武蔵五日市駅からバスで都民の森へ

ハセツネ本番に合わせて、徐々に夜型になるよう調整している。普通のマラソン大会だとむしろ早起きして朝型に合わせなければならないのだが、徹夜で山道を走らされるハセツネは不健康極まりない。スポーツも度を超すと、早食い・大食い競走みたいに体に悪い競技になってしまうようだ。

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武蔵五日市駅から都民の森に向かう急行バスを待つ。休日朝8:10の便は相当混むと思われ、行列用の案内板が立っていた。2本目の11:35発に乗る人はキャンプ組みか、夜中に山を走りたいお仲間だろう。

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運賃は片道940円で、都民の森まで1時間で到着した。途中、ロードバイクで山に向かう人を大勢見かけたが、バスから見ると結構邪魔で危ない。奥多摩でバスに乗るのは初めてで、いろいろ参考になった。車が近づいてきたら、なるべくアイコンタクトして路肩に寄るようにしようと思った。

上川乗の交差点で甲武トンネル方面と分岐してから檜原街道の斜度が上がる。バスの中から、苦労して登っている自転車を見下ろしながら申し訳ない気持ちもしつつ、仮眠を取って体を休ませる。

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鞘口峠~小河内峠~惣岳山~御前山

都民の森に着くと、これまで見たことがないくらいのロードバイクが並んでいた。

どうやら午前中にヒルクライムのレースが行われていたらしい。東京ヒルクライムHINOHARAステージ。知らなかったが、成木峠とかでも行われているシリーズ戦らしい。

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売店で130円のいそべ餅を食べて、190円のカレーパンをバッグへ。標高1,000m近くの山奥だが、こんなところでもしっかり食料補給できるのはうれしい。

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今日の出発地点は、前回登った三頭山には登らず、都民の森にエスケープした鞘口峠からハセツネルートに復帰する予定。都民の森、森林館を抜けて里山休憩小屋へ。ここからブナの路経由で鞘口峠に行けるらしい。

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なんとなく前回下った道とは違う気もするが、ほどなく鞘口峠に到着。ここから先の御前山までが、後半区間の未踏区間。御前山から先も練習では逆走だったので、本番と同じ道順で走ってみたい。

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序盤のちょっとした登りを超えると砥山(1,302m)に到着。ここから少し下ると、奥多摩周遊道路が見えてきて、やがて合流。たまに自転車で風張峠に向かうときにランナーに遭遇して、いったいどうしてこんなところを走っているのかと不思議だったが、おそらくハセツネ練習組だったのだろう。

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ガードレールをまたいで再度山道に入り、また道路に戻って第二関門の月夜見山第二駐車場に到着。奥多摩湖を見下ろせる第一駐車場と違って眺望も何もないので、普段は素通りする場所だ。

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ハセツネ公式マップに記載されている「駐車場左奥の広い急坂を下る」という場所はすぐわかった。長い下りでなかなか足にこたえる。

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ここから先のピークで、山頂と左右の巻き道に道が3つに分かれる個所が2つあり、案内板もなく迷ったがすぐに合流するので、どれを進んでもよいとわかった。なんとなくレース本番では中央の道を登らされるような予感がする…(本番で確認したが、やはりそうだった)。

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小河内峠を越えると、崖注意の看板が出ていた。地図にも記載さている本コース危険個所の一つ。

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走ってみると、確かに奥多摩湖側に向かって、かなり急な傾斜になっている。ただ道幅がすごく狭いということはなく、ほかの場所でもっと際どい巻き道や痩せ尾根はあった気がする。

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あとで調べたところ、2007年のハセツネ本番で、この付近で滑落死亡事故があったらしい。幅70cmの山道から180m落下。救助活動も難航を極めたようだが、肝心の事故報告が公式ページから削除されていて、個人のブログからしか情報がわからない。少なくとも現在は事故現場を迂回するルートになっているようだ。自分で調べるまで事故についてはまったく知らず、ぞっとした。特にハセツネ初参加する人のため、こういう情報は周知して注意喚起した方がよいと思う。

小河内峠から惣岳山~御前山までの登りは長くかなりきつい。コース断面図を見ると、三頭山の手前と同じくらいの傾斜になっている。小河内峠で標高1,030mまで高度を下げるが、御前山でまた1,405mまで登り返すので、三頭山から御前山までは下りと思わない方がよさそうだ。

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惣岳山まで登れば御前山はすぐ先で、その間に前回の練習で道を折れた「体験の森」への分岐点を通過した。

http://tboy.jp/2016/03/27/gozensan/

これで三頭山~ゴールまでの後半区間が頭の中でつながった。あとは前回馬頭刈尾根経由で迂回した、大岳山付近の岩場を確認するだけだ。

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御前山~大ダワ~大岳山

御前山から先は霧が出てきて、夕日が差し込むと虹が見えたりした。

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ここから先、大ダワ=鋸山林道までは下りの傾斜がきついが、鋸山から大岳山の手前まではフラットで走りやすかった。女性ランナーに一人抜かれたが、全然追いつけなかった。トレランは下りで差が出る。速い人はどうしてそんなに飛ばせて、しかも転ばないのが不思議で仕方ない。

大岳山山頂と馬頭刈尾根で分岐する部分の警告表示。「10~1月は17時前後には暗くなる」とのことで、確かに山の中だと日没より早く暗くなる気がする。この日は17:30くらいまではまだライトなしで走れた。10/9レース本番の日没は17:15、日の出は5:41だ。天候が悪いと暗くなるのも早いだろう。

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さて、大岳山前後の岩場は想像していたとおりの鎖場・難所。両手を使わないと登れないので、ヘッドライトと軍手は必須だろう。

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西側の斜面は3ヶ所くらいハードな岩場があり、最後の方で、勢いよく体を起こすと上の方に迫り出している岩に頭をぶつけるハプニングがあった。これは夜間だと気付くにくいだろうから、あらかじめ頭をぶつけておいてよかった。相当痛かったが…。

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大岳山山頂、前回訪れた時は雪の残る侘しい風景だったが、今日もひと気はなかった。みな岩場を敬遠して山頂に登らないのかもしれない。眺望は開けているのだが、曇っていてほとんど何も見えなかった。

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大岳山~御岳山~日の出山

大岳山の東斜面も西側よりはましだが岩場がきつい。いくつか難所を超えると、ようやく御岳山に向けて安定した山道になる。途中の長尾茶屋は明かりがついて営業していた。御岳山からケーブルカーで来たお客さんが一服していて、ここまで来るとちょっと人里に戻った気分でほっとする。最悪、トラブル時はケーブルカーでも歩いてでも御岳山から下山して三武駅に歩いて行ける、脱出ルートだ。

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長尾茶屋の隣に長谷川恒夫の記念碑。これを見てハセツネの存在を知ったのだが、トレランレース未体験なのに翌年すぐ参加することになるとは思わなかった。

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御岳山の神社前でそろそろライトのスタンバイ。

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前回、高尾山のナイトランで検証済みの、ジェントスヘッドライトとハンドライトを2本準備した。

http://tboy.jp/2016/06/11/takaosan_night/

御岳山から日の出山までも下り基調で走りやすい。相変わらず曇っていて夜景は拝めなかったが、今年の初日の出を見てから何度も訪れている山頂の東屋で最後の下りに備えて一休み。

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日の出山~金毘羅尾根~武蔵五日市駅

日の出山から金毘羅尾根はずっと下りでほとんど走れた。夜間は視界が悪くてペースが落ちるかと思ったが、怖くて早く帰りたいので自然と足が速く進んだ。夜の花畑は気味が悪い。

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日の出山から先は、「山岳耐久レース」の案内板がいくつか設置してあってわかりやすかった。いくつかは矢印の部分に反射素材が貼ってあってヘッドライトを強烈に反射するので、数10m先からでも確認できた。

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金毘羅尾根を2時間弱、闇の中を無心で走って五日市の街に到着。ハセツネの看板が立っていた。

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武蔵五日市駅に20時前に到着して本日の試走は無事完了。13時に鞘口峠を出発して駅まで7時間くらいかかった。

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久々に山の中を30km超走り、しかも大岳山以降はずっと下りだったせいか、翌日にかなり筋肉痛が来た。9月の台風の合間に平地は走り込んでいたが、山の上り下りは別種のトレーニングが必要なのだろう。道の確認も含めて、本番を意識した練習ができてよかった。

(2日後のハセツネ前半区間、試走のレポートは以下に)

http://tboy.jp/2016/10/04/hasetsune_practice2/

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