自転車・トレラン用にモンベル野外活動保険加入

今年エントリーしたハセツネの参加資格に、「山岳遭難対策制度(山岳保険・日本山岳協会共済・jRO等)に加入していること」という条件があるのに気づいた。レース当日だけ有効な格安保険でもよさそうな感じだが、今後のトレラン練習や、ロードバイクでの事故にも備えて、年間契約の普通の保険に入ることを検討。いろいろ検討した結果、モンベルの野外活動保険(傷害総合保険)の一番安いシンプルプランに加入することにした。

ハセツネ用なら1日だけの山岳保険でもOK

過去の状況を調べると、ハセツネ用には本番の日だけの短期保険に加入すれば問題なさそうだ。調べた中で、短期保証がある安い傷害保険は以下の2つ。

  • モンベル「野あそび保険(国内旅行傷害保険)」
    1泊2日SB02プラン250円~(賠償責任1億円)
  • 東京海上日動「国内旅行傷害保険」
    1泊2日契約タイプP1,000円~(賠償責任3千万円)

消費税の記載がないので不思議に思ったが、保険料は利子と同じで非課税取引に該当するらしい。ちなみに東京海上日動は公式ウェブサイトに価格表・オプション内容がなく困ったが、「資料請求>ホームページ上で確認」と進んだら電子ブックでパンフ閲覧できた。

ただ、「本番までの練習中の事故にも備えて保険に入っておけ」というのが本来の意図だと思うので、1日だけの格安保険だと後ろめたい気がする。また、自分の死亡・入院補償より、誤って他人に怪我をさせてしまったときの個人賠償責任には常に保険をかけておきたい。定期的にトレーニングする人なら、通年の保険に入っていた方が安心だ。

個人賠償責任補償の有無・金額を重視

保険でカバーしたいのは、具体的には登山・トレラン中の落石事故と、ロードバイクでの歩行者との接触事故だ。これらは、どれだけ気を付けていても避けられない可能性があると思う。渋滞した富士山の登山道でうっかり石を落としたら人に当たりそうだし、サイクリングロードで突然飛び出したりUターンするランナー・歩行者にはヒヤッとする。動きをしそうな人には近寄らないようにしているが、どれだけ徐行していても避けられない事故が起こる可能性はある。

最悪ケースを想定すると特約補償1億円は欲しい。上記の短期保険で、モンベルの野あそび保険なら1泊2日でも個人賠償責任1億円はついている。東京海上日動は一律3千万円だ。入院費用は別の保険でもカバーできるかもしれないので、賠償責任だけ考えると保険料・保険金額からしてモンベルが有利に思う。

日本山岳救助機構合同会社のjRO

ハセツネの参加資格で具体的に紹介されている山岳保険を調べてみた。公益社団法人東京都山岳連盟という組織があり、都岳連遭難共済という保険がjRO(ジロー)日本山岳救助機構会員制度というサービスに移行して保険を提供している。入会金2,000円、年会費2,000円。さらに年間の遭難・救助費用を会員数で割った事後分担金が750~1,500円程度請求されるらしい。合計すると初年度の費用は5,000円程度。

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運営組織は日本山岳救助機構という名前で、年金機構とか中小機構のように公的機関的なイメージだが、合同会社(LLC)なので立派な営利目的の民間会社だ。細かい違いはいろいろあるが、LLCは設立費用が株式会社の半分くらいで済む代わりに、新形態で社会的認知が低い。自分の中では個人事業で法人成りするときに、少しでも節約したい人向けの制度というイメージだ。かつての有限会社のような位置づけ。

jROの事後分担金について

事後分担金については計算方法もクリアで問題ない。相互扶助的にお金を出し合うのが保険本来の目的で、登山・トレランが趣味の人が自己責任的に加入するので、大雑把に一律徴収される社会保険より歓迎すべき制度だと思う。ただし、普通の登山だけでなくスノーボードや氷壁登攀までカバーされるというのが気になる。クライミングはお試し程度しかやったことがないが、岳とかアイガー北壁の映画を観ると、事故率・致死率は格段に高いと思う。スノボもたいてい怪我した話しか聞かない。

モンベルだと、「ピッケルやアイゼン等を使用した本格的な山岳登攀」は、通常のトレッキング・ハイキング用の保険より掛金が大きい別のサービスになっている。正直、自分は氷壁登山などしないし、冬はほとんど山に行く予定がない。そういう危険度が高いジャンルの救助費用まで、事後分担させられるというのは公平でないと感じる。

むしろjROはそこまでやる本格的なクライマー向けの保険なのだろう。制度自体が悪いわけでなく、自分がターゲットでないだけの話だ。例えばオープンウォーターでの溺死も保障されるトライアスロン保険のようなものがあったとして、マラソンしかやらない普通のランナーが加入するメリットはないだろう。

公益社団法人日本山岳協会のJMA山岳保険

山岳共済会の年会費1,000円(入会費は無料)が必要だが、トレランプラン2,240円~という安い保険がある。登山コースとハイキングコースは、前者が「ピッケル、アイゼン、ザイル等を使用する」事故を含むとFAQに説明があるが、それらとトレランプランの違いがわからない。トレランとはいえ、登りはたいてい歩いているし、クライミングのように道具・装備に明確な違いがあるわけでもない。

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ウェブサイトの説明をよく見ると「ハイキングコースI型と同一です」とあり、補償内容・保険料は同じなので、JMAのトレランプランとは、ハイキングコースの一番安いIタイプの名前を変えただけのものであるらしい。マーケティング的にはうまい方法だ。

年会費と合わせて3,240円~で個人賠償責任1億円がつくので、登山・トレランだけで通年加入するならこの保険が一番リーズナブルかもしれない。ただ、自分は自転車の事故もカバーしたいので、別の保険も調べてみることにした。

JCA、CJ+の自転車保険

ロードバイク用の保険といえば、昔は日本サイクリング協会(JCA)の自転車保険くらいしか思いつかなかったが、最近は民間の保険がずいぶん増えているらしい。以前、乗鞍ヒルクライムのJCA会員優先エントリー目的で加入したことがある。年会費4,000円と保険料3,000円、合わせて7,000円。4月はじまりで、年の途中から加入すると残り期間に応じて保険料は安くなる。ただし、保険加入のタイミングは賛助会員の新規取得か更新時しか選べないらしい。若干割高に感じるが、賠償責任保証が2億円と手厚くなっている。

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最近JCAと別のCJ+という会員制度ができたらしい。JCA会員登録のページに「JCA公認の会員制度ですが、JCA賛助会員ではありません」という説明がある。両者の比較についてはリンク先がメンテナンス中になっていて一覧できないが、上記ページの内容を読む限りは以下の違いがある。

  • JCA会員:サイクリスト向け、乗鞍優先権あり、会費4,000円プラス保険料3,000円
  • CJ+会員:ファンライド向け、乗鞍優先権なし、会費2,700円プラス保険料3,000円~

乗鞍ヒルクライムのエントリー優先権があるかないかで、基本の会費が1,300円違うだけ。CJ+の保険プランはエコノミー、スタンダード、プレミアムの3種あるが、いずれも個人賠償責任は2億円補償。あとは自転車をヤマト便で安く送れる「サイクリングヤマト便」が、JCAだと2,000円のサイクリングタッグ購入で、CJ+だと540円(税込)で1往復都度払い、という違いがあるくらい。

似たような会員制度が2つある意味が不明だが、毎年抽選の乗鞍への優先権を手に入れたいならJCA一択だ。自分もかつて乗鞍にJCA優先枠で応募したら、一発でエントリーに受かった経験がある。

その他の民間自転車保険

JCA以外の自転車保険は、au損保、セブンイレブン、ヤフー、DeNA…保険会社から携帯会社、コンビニ、IT企業、果てはサイクルベースあさひのオリジナル商品など、10社以上あってまとめきれない。

年間契約でなく1か月150円~の格安系もあるが、個人賠償保障はおおむね1億円以上のものが多いようだ。やはり自転車で他人に怪我をさせて高額の賠償金を請求されるニュースが相次いでいるので、自転車保険は賠償保障に重きを置いている商品が多いように思う。

エベレスト登山までカバーする(?)山行保険

トレラン用と自転車用、保険を2つ契約するのは面倒なので、どちらもカバーされるサービスはないかと探していたところ、モンベルの保険にたどりついた。アウトドアメーカーの保険なので山登り専用に見えるが、適用対象に「サイクリング」、ツーリングのほか通勤通学中の自転車事故、賠償責任も補償と書いてある。

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通年加入の保険は野外活動保険、山岳保険の2種類があるが、山岳保険の方は例の「ピッケルやアイゼン等を使用した…」登攀もカバーするサービスのようなので、検討対象外だ。ちなみに山岳保険の短期版と思われる山行保険というのもある。内容に違いはないように思うが、山岳保険では「エベレスト、K2、マナスル等危険度の高い山等は、保険の対象外です」とある注意事項が山行保険の方にはない。約款まで詳しく読んでないので真偽は定かでないが、もしエベレスト登山を思い立ったら検討してみるとよいだろう。

結局選んだのはモンベルの野外活動保険

結局、最終的に加入したのはモンベルの野外活動保険(傷害総合保険)だ。登山と自転車の事故を両方保障する保険で、もしかすると自転車保険の中にもそういう商品があるかもしれないが、モンベルの安心感を選んだ。

全プランで個人賠償責任1億円。死亡・後遺障害が200万で、入院・通院保険は一切つかないシンプルプランの最安C033は、就業中対象外の1年契約で3,110円。さらにモンベルポイントが93Pバックされる。普通の会社員なら就業中の事故は労災が下りると思うので、割高な24時間補償は不要と思う。保険のため、別途モンベルメイト(モンベルクラブ)に加入する必要があり、年会費は1,500円。最安プランに新規加入するなら、初期費用は合わせて4,610円だ。

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いくつか調べた中で、登山も自転車もカバーする通年保険としては唯一で、保険金額を抑えれば5,000円以下で加入できる。それでも個人賠償責任は1億あるので、今回の目的にはぴったりだと思った。

さらにたまたま、宮古島トライアスロンのユースホステル宿泊料を抑えるため、ユースとモンベルのコラボカード(入会時税込2,500円)をつくっていたという事情もあり、C033のシンプルプランをウェブサイトから申し込んだ。

モンベル保険の申し込み手続きと保険証

保険加入がウェブ経由で済むのは便利だ。最近は自動車保険も生命保険も安い保険はもっぱらネットで申し込みできるようになった。資料請求して郵送申し込みが必要なのは都民/県民共済くらいだ。

モンベルの保険申し込みも特につまづくところはなかったが、職業分類と職種名のプルダウンメニューがすごく充実していて興味深かった。24時間補償の危険度AB判定のためだと思うが、申し込み完全自動化のため、およそ考えつくすべての職種がプリセットされている。

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大項目をサービス業で選んでも、現金出納事務員とか集金人・検針員とか地味な職種までひたすら網羅されている。

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重要事項説明書もPDFで確認。加入内容確認書は画面上で表示されるだけで、特に保険証など送ってこないので、確認書を印刷してロードバイクやトレラン装備に潜ませておけばよいか思う。いざというときに加入者証番号や有効期間がわかった方が便利だろう。

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これでハセツネの参加資格は満たせたと思う。レース当日に保険証のチェックがあるようなので、ハードコピーを持参すればよさそうだ。日常的にどのくらい山に登ったり自転車に乗るかにもよるが、事故の危険を怯えて1年過ごすよりは、個人賠償が厚めで5千円もしない保険に一つ入っておく方が安心だ。

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