トライアスロンのレース参加費は適正価格か?

近年、高騰しているトライアスロンのレース参加費について考えてみたい。

トライアスロンレース参加費の比較

これまで参加経験のある関東圏のレースを中心に、トライアスロン大会の参加費をまとめてみた。価格は2016年時点のもので一般枠。消費税とウェブ決済手数料がわかるものは加えてある。

スプリント

  • 国営昭和記念公園トライアスロン大会 16,000円

スタンダード/オリンピックディスタンス

  • 伊豆大島トライアスロン大会 16,800円
  • 銚子マリーナトライアスロン大会 17,850円
  • 館山わかしおトライアスロン大会 21,000円

ミドルディスタンス

  • トライアスロン珠洲大会 23,500円
  • アイアンマン70.3セントレア・ジャパン 48,500円

ロングディスタンス

  • 佐渡国際トライアスロン大会Aタイプ 38,000円
  • 長崎五島国際トライアスロン大会Aタイプ 35,000円
  • 全日本トライアスロン宮古島大会 40,500円
  • 全日本トライアスロン皆生大会 39,000円
  • 北海道アイアンマン・ジャパン 88,560円 ※2015年の情報

※各レースとも、JTU(日本トライアスロン連合)への加入が必須で、そちらは別途年会費(例えば東京都4,300円、神奈川県3,300円など)が必要になる。

アイアンマンは別格

IRONMANと名がつくレースは、WTC(World Triathlon Corporation)への商標使用料が必要なためか、同じ距離の他の大会より2倍以上高くなっている。北海道のアイアンマン・ジャパンが9万円弱で最高峰だが、ここまで来るとちょっとした高級アルミホイールが買える値段で、自転車のパーツに投資しようか考えてしまう。

ただし、エイジグルーパー憧れのチャンピオンシップ出場権は、アイアンマンのレースでしか獲得できない。参加を検討するのは、よほど強くなってスロットを狙えるくらいになってからでいいかなと思う。以前、佐渡Aタイプ申し込みのためミドル完走の実績が欲しくて、セントレアの70.3に出てみたことがあるが、トップ選手のレベルの違いに愕然とした。

他の分野の市民レースとも比較

参考までに、自転車のロードレースやマラソン、トレラン、ウルトラマラソンの参加費も調べてみた。各分野の代表的なレースの参加費は以下の通り。

  • 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 9,000円
  • 東京マラソン 10,800円
  • 日本山岳耐久レース長谷川恒男Cup 15,000円
  • サロマ湖100kmウルトラマラソン 17,000円
  • ウルトラトレイル・マウントフジ 36,000円

UTMFは46時間の制限時間で数日がかりで行われるので異質かもしれないが、こうやって見ると、総じてトライアスロンの参加費が他より高いというのは否定できない。最短距離のスプリントでも16,000円。トレーニングだけでなく、お金の面に関しても「道具さえ揃えれば誰でも簡単にレースに出られる」とはいえそうにない。

トライアスロンの大会参加費は適正価格なのか?

大会の運営に関わったことはないので、あくまで推測だが、競技の特性上、高額な参加費は仕方ないというか、これでも安く抑えられている気がする。

トライアスロンはスイムとバイク、トランジションで場所を取るため、マラソンのように参加者数万人というわけにはいかない。例えば東京マラソンの定員が37,000人に対して、宮古島は1,700人。単純計算で人数が1/20なら1人当たりの費用負担は20倍になるはずだ。

しかもスイムの安全対策、バイク預託や交通規制のための警備スタッフ、参加者の保険料、エイドの飲食物やさらにレース前後のパーティー費用も考えると、マラソン大会よりずっと運営費用がかかっているのではと思う。参加費以外では、スポンサー企業の協賛金や物資提供が大きいだろう。宮古島でもらったTシャツの背中にあるスポンサーのロゴを数えてみたら、なんと30社もあった。

miyako_logo2

離島のレースは地元市民の支援が手厚く、人件費の多くの部分がボランティアでまかなわれていると考えられる。高速で走ってくるロードバイクにドリンクやバナナを手渡すなんて、危険を伴うし立ち止まって感謝されることもない。それでも笑顔で応援してくれるスタッフさんにはいつも感謝しているし、こんな手厚いサービスを受けて、島を借り切って遊べるなんて恵まれたことだ。レースに参加させてもらうなら、毎年4万円くらいはがんばって貯めて、気持ちよくお支払いすべきかとも思う。

客観的に見れば、需要と供給のバランスがつり合って参加費の相場が形成されているとも考えられる。たとえ北海道アイアンマンが8万円でも、出場したい人がいて、それなりの倍率になるから3年も続いたといえる。もし宮古島の参加費が1万円だったら、東京マラソン並みの抽選倍率になってしまうかもしれない。そうなると、10万円寄付してでも出場したい人が出てくるだろう。

スポンサードリンク
tboy_336x280
tboy_336x280
スポンサードリンク
tboy_336x280