トライアスロンにかかるお金

トライアスロンという競技を長く続けるためには、身体的なトレーニング以外に財政面への配慮も必要だ。レース中のエネルギー補給と同じく、キャッシュフローも健全に維持しないと経済的ハンガーノックでリタイアを余儀なくされてしまう。高価な機材と参加費をまかなうには、カーボ・ローディングと同時にマネー・セービングも欠かせない。エントリーという0次関門を突破するために、日々の貯蓄からレースは始まっている。

当ブログのコンセプトとして「ローコスト・トライアスリート」なんて安っぽい標語を掲げてみたが、平凡なサラリーマン市民アスリートとして、トライアスロンという酔狂な趣味の経済的側面について考えてみた。

トライアスロンはお金がかかる?

マラソン大会に出ないファンランナーは大勢いると思うが、レースに出ないで黙々と3種目練習しているトライアスリートというのは聞いたことがない。狭義にはロングディスタンスを完走してこそ、トライアスリート=アイアンマンと呼ばれている気がする。

レースの距離が長くなるほど、参加費と諸経費も増える。毎年ロング出場を目指すなら、身体とともにお金のマネジメントも重みを増してくる。それが「トライアスロンは人生の縮図」なんていわれるゆえんかもしれない。

どんなスポーツでも、道具を揃えたり市民レースに参加するのに投資は必要だ。ただ、トライアスロンは他の種目より参加費が高く、しかもロングのレースはたいてい離島で行われて交通費がかさむ。会場までの自転車輸送費もばかにならない。ましてや高額なTTバイクやウェットスーツが必要となると、最低限シューズがあれば…いや、サンダルや裸足でも間に合うマラソンと比べて、トライアスロンにお金がかかることは否めない。

自分もここ数年、ロングの大会に出られるようになって、だんだんレースの費用負担が大きくなってきた。それ以前はエアロバーやホイールなど、自転車の各種パーツ強化に予算配分できたが、最近はレース参加費の工面が優先で、タイヤやブレーキパッドなどの消耗品をまかなうので精一杯だ。

だが、家計については収入を増やすより支出を減らす方が取り組みやすい。ランニングエコノミーを高めればマラソンのタイムが伸びるように、諸経費を減らせれば心置きなくトライアスロンを続けられるはずだ。日ごろのトレーニングやレース遠征で、なるべく効果的に節約できる方法はないかと、いつも走りながら考えている。

ローコスト・トライアスリートの節約術

トライアスロンスクールには参加せず、練習も基本的に自己流だ。昔はスポーツクラブに通ってスイム練習していたが、最近は回数券を使って1回2時間260円の市民プールで済ませている。ランニングもジムでなく近くの公園で。雨なら筋トレに変更だ。ローラー台は借りたことがあるが、退屈でたまらず、汗と騒音も気になって続かなかった。自転車は平日の通勤と週末のロングライドで集中練習。弁当持参でなるべく自走。輪行も避けて安く上げている。以前持っていたトランポの1BOXカーは、関東近郊のレースでは車中泊に重宝したが、離島のロングディスタンスに出る機会が増えたので、車検代や維持費を浮かすため処分してしまった。

ウェットスーツやロードバイク、ランニングシューズなど、トライアスロンに必要な各種装備も、上を目指せば価格は青天井だが、自分のレベルを考えれば、まだそこまで必要ないかと思う。

ウェットスーツ

愛用のスーツは当時Wiggleで最安だったOrcaのKaisei。1万円ポッキリで買えて、海では練習しないので年1回のレースしか出番がないが、これで十分間に合っている。初めてオープンウォーターの大会に出たときは、TRI-Xでロングジョンの袖なしタイプをレンタルしたが、荒天でスイムが中止になり使えなかった。未使用でもレンタル1回5,000円くらいかかったので、この先も競技を続けるなら受取・返送の手間も考え、安いのを買った方が早いと判断した。

wetsuit

ロードバイク

雑誌や書籍でさんざん調べて、最初はAnchorのRNC3あたりが手頃かなと思ったが、ショップの店長さんに相談するうち、軽量でヒルクライムにも強そうなフルカーボンのRFX8を購入してしまった。105コンポの完成車で、ビンディングシューズや空気入れなど備品も含めて30万円弱。趣味への投資としては過去最高額だったが、レースだけでなく通勤や週末のツーリングにも大活躍して十分元は取れたと思う。だが、もしトライアスロンで平地を走るだけなら、フレームはアルミでもクロモリでもよかったかもしれない。

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ランニングシューズ

練習・本番兼用で、adizeroのCSやJapanシリーズをよく履いている。価格はその時々のセールによって1万円以下でチョイス。軽量の匠シリーズは憧れるが、脚力的にはまだ早いと感じる。節約しようと思って3年くらい同じシューズを履き続けたら、ソールのクッション性がなくなって、さすがに膝を痛めてしまった。月に100~200km走るなら、少なくとも年1回くらいは買い換えた方がよいと思う。あるいは、練習用にはソールが厚くて安いシューズで済ませる方が経済的かも。

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食事とサプリメント

スコット・ジュレクの『EAT & RUN』を読んで、ヴィーガン(完全菜食主義者)でもウルトラマラソンで優勝できると知り、2年間くらい肉を絶って食費を節約したことがある。だが、体形・体調はあまり変わらず、タイムもそれほど縮まらなかった。

最近では逆に「肉を食べた方が長生きする」という説も出てきたので、たまには鶏肉・豚肉を食べるようにしている。以前はサプリメントにも否定的だったが、なんとなく効果が出たらうれしいなという気持ちで、半年くらい前からプロテインとビール酵母を飲み始めた。

ただ、摂取カロリーが足りないとハンガーノックでひどい目に遭うことは身をもって知った。ご飯の代わりに豆腐が入っているすき家の「牛丼ライト(並盛268kcal)」を食べて奥多摩にヒルクライムに行ったら、全然力が出なくて死ぬかと思った。

いろいろ試した結果、食費を減らすのはシューズの交換をケチるのと一緒で、故障や怪我のリスクが増えるだけだと思う。贅沢な食材は必要ないが、なるべく朝晩は自炊してバランスよく栄養を摂れるように心がけている。

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